田中です。

先日、短縮URLサービスとして自社で「IILL.IO」というものをリリースしました。

制作に至った経緯

弊社はAWSやその他クラウドサービスを利用してシステムを開発していますが、サービスと連携したシステム通知のURLがあまりに長く、「どこかの短縮URLサービスを使ってうまく出来ないものか」と悩んでいました。

CloudWatch Logs Insightの検索クエリを含んだリンクがSlack Channelの可読性を下げる例

この時、bit.lyを含めた大手短縮URLサービスを検討したものの、有料で課金しても「月々1,500件までしか短縮URLを作れない」…等の制約があり、使い勝手の良いシステム連携を前提とした短縮URLサービスが無い為、自社ツールと外部提供を兼ねて短縮URLサービスを開発・公開するに至りました。

何が出来るの?

有償サービスとしての短縮URLとしては、以下の機能を持ったサービスが世にはあります。

  • ブランドドメインと任意のバックハーフ(ドメイン以下のURL)で短縮URLを作成
    • https://顧客の所有するドメイン/任意の文字列 のようなURLで短縮URLを作成できる

これをドメイン取得のハードルを下げて、 https://twitterアカウント名.iill.io/任意の文字列 でURLを作成できる仕組みとしました。
また、システムの最適化によりURLを管理するシステムのコストを下げ、無制限にURLを保有できるようにしています(I/Oの負荷があるため、時間あたりのリクエスト数には制限を設けています)。

どうやってマネタイズするの?

有料プランや、リダイレクト前の広告挿入等を行う例がありますが、ユーザーが増えてシステムのスケーリングが必要になるフェーズまではフリーミアム化や広告挿入によるサービス単体の黒字化は狙いません。
主だった狙いとしては、天窓株式会社という法人がシステム開発の受託やコンサルティングを行っていることをより多くの人に認知して貰う事にあります。

技術的な話

フロントエンドはNuxt.jsを使ったSPAをCloudFrontでホスティングし、バックエンドはAWS上ですべて完結しています。
フロントエンド・バックエンド含めて2週間程度でリリースまで行けたので、CI/CDをGitHub ActionsとAWSで良い感じに運用するノウハウはどこかの機会でご提供できればな……と考えています。

これからの話

直感的に、安心して使え、なおかつ多機能な短縮URLとして主要な短縮URLサービスに競合する選択肢として言えるよう、サービス開発と提供を行ってまいります。